総合 Exhibition

山口信博 “相即の詩学 - 山口信博のグラフィック・デザインの仕事”

2023年5月13日(土)– 7月30日(日)

開廊日時:13:00-18:00
土日のみ開廊

一枚の紙を折ると、山と谷が同時に生まれる。そのような関係を「而二不二(ににふに)」という。二つであって、二つではない、ということだ。山口信博の仕事は、この相即の関係をとらえることにある。本展は、半世紀におよぶ山口信博のグラフィック・デザインを6つのチャプターに分け、週末ごとにお披露目する。

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Chapter 1|限定百冊展
2023年5月13日(土)/ 14日(日)・5月20日(土)/ 21日(日)
十数年前に絶版となった本の新装版が上梓された。その二冊の限定特装本各百冊の展示即売会。山口信博の最新の仕事である。

Chapter 2|Book Box 展
2023年5月27日(土)/ 28日(日)・6月3日(土)/ 4日(日)
箱は、納められた物を劣化やダメージからプロテクトする。しかし、消滅することに変わりはない。時間を遅延するだけだ。

Chapter 3|一千一句俳句ポスター展
2023年6月10日(土)/ 11日(日)・6月17日(土)/ 18日(日)
インスタグラム上に一日一句を詠み写真を付ける営みが、結果的に一千一句に至った。それをポスターという一枚の句集とする試み。

Chapter 4|水の風景ポスター展
2023年6月24 日(土)/ 25 日(日)・7月1日(土)/2 日(日)
俳句をローマ字表記することで、俳句の韻文性を顕在化させる試みのポスター。水が季節の移ろいに従って変容する様を表現した連作。

Chapter 5|IN Print ON Paper 展
2023年7月8日(土)/ 9日(日)・7月15日(土)/16日(日)
グラフィック・デザインは、情報伝達の用を荷っている。しかし、用済みとなった印刷物にも美が宿ることもある。

Chapter 6|Ephemera 展
2023年7月22日(土)/ 23日(日)・7月29日(土)/ 30 日(日)
エフェメラは、印刷用語では端物印刷を指す。この、小さくてはかない端物の小型印刷物に美しさを感じるのは私だけだろうか?

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◎初日トークショウのお知らせ:山口信博×櫛田理(編集者)
日時:2023年5月13日(土)18時から20時
場所:CAPSULE
入場料:2,500円
定員:30名

◎「絵本・方眼子句集」の予告
山口方眼子の句集に望月通陽が全ページにわたり挿画を施したものを49部限定で予約販売します。
尚、表紙は1点1点異なる直筆の挿画で飾られます。クラウドファンディングの募集は5月13日より始まり7月30日で締め切られます。

◎展覧会・特設サイト「相即の詩学/山口信博のグラフィック・デザインの仕事」
https://chigumaya-rohibuno.jp/